【保存版】Pマークにおける運用点検(パフォーマンス評価)の実施方法

「日常の点検」が「継続的改善」を生み、
結果的にお客様・取引先からの信頼につながります。

─ 日常のチェックが組織の信頼を守る「見える化」の第一歩 ─

目次

  1. 運用点検とは?難しく考えなくてOKな理由
  2. Pマークにおけるパフォーマンス評価の基本的な考え方
  3. 毎月実施する点検項目の具体例(チェックリスト付き)
  4. 運用点検の実施ポイントと改善のつなげ方
  5. 小規模事業者でも続けやすい点検運用のコツ
  6. まとめ:日常の点検を継続することが最大のセキュリティ対策

1.運用点検とは?難しく考えなくてOKな理由

Pマークの運用点検は、個人情報保護マネジメントシステム(PMS)がきちんと運用されているかを日常的に確認する活動です。
JIS Q 15001:2023の「9. パフォーマンス評価」に基づくものですが、
実際は「専門知識やツールがなくても実施できる基本確認」で十分です。

難しい分析や数値管理を求められるわけではなく、
“ちゃんとできているかを自分たちで見直す” というシンプルな活動です。

たとえば、以下のような観点で「できているか・できていないか」を毎月点検するだけでも、
Pマークのパフォーマンス評価として十分に機能します。


2.Pマークにおけるパフォーマンス評価の基本的な考え方

JIS Q 15001では、組織に対し以下のような要求があります。

組織は、PMSの有効性を確実にするため、
「監視」「測定」「分析」「評価」を行い、その結果を保持しなければならない。

つまり、評価の目的は「できていない箇所を責める」ことではなく、
改善点を見つけて安全レベルを維持・向上することです。

💡コンサルタント解説:

現場では「完璧に実施する」よりも、
「少しでも異常や改善点に気づくこと」が重要です。
この“気づき”が、漏えいやヒューマンエラーを未然に防ぐ最良の方法になります。


3.毎月実施する点検項目の具体例(チェックリスト付き)

以下は、実際に現場で使われる「運用点検チェックリスト」の例です。
このように、月ごとに○×で管理する形式で十分です。

チェック項目点検内容判定(○△×)コメント例
入退室管理前月分の「最初入室者・最終退室者管理表」が正しく記録されているか記録に抜けなし
PC管理一定時間でスクリーンセーバーが作動、または自動ログオフになっているか全端末設定済み
委託先管理委託先の追加・変更時に、選定基準に沿って評価を実施しているか1社のみ再評価保留中
情報廃棄個人情報を含む紙・媒体がシュレッダーで適切に廃棄されているか月末処理済み
USB利用外部記録媒体の使用が申請制で管理されているか管理簿に使用履歴あり
教育記録社員教育・研修が年1回以上実施されているか実施済(10月)
苦情対応苦情・問合せ対応記録が残っているか該当なし(0件)

📋 点検結果の記録例:

点検日:2025年10月5日
点検者:PMS管理責任者(総務部)
コメント:委託先評価の一部未実施。11月中に再評価を行う予定。


4.運用点検の実施ポイントと改善のつなげ方

点検は単なるチェックではなく、改善のきっかけ作りとして活用するのがポイントです。

✅ 実施のコツ

  1. 月1回・30分程度でOK
     無理に完璧を求めず、定期的に続けることが最も重要。
  2. 担当者がローテーションで実施
     部門ごとに視点を変えると、気づきが増えます。
  3. 「△」や「×」を放置しない
     軽微な不備でも、次回までに是正する計画を立てましょう。
  4. 点検記録を保存する
     Pマーク更新時、審査機関は「実施の証拠」を重視します。

5.小規模事業者でも続けやすい点検運用のコツ

JIS附属書では、組織の規模に応じた柔軟な運用が認められています。
そのため、従業員10名未満の企業では次のようなシンプル運用で問題ありません。

  • チェック項目を「10項目以内」に絞る
  • 紙やExcelで○×記録を残すだけでOK
  • 月次で1回、または四半期ごとにまとめて点検

💬 コンサルタントのアドバイス:

「完璧を目指す運用」より、「続けられる運用」が評価されます。
継続こそがPマークの本質的な改善活動です。


6.まとめ:日常の点検を継続することが最大のセキュリティ対策

Pマークのパフォーマンス評価(運用点検)は、難しい手法を使う必要はありません。
自社の日常業務が安全に行われているかを“定期的に見直す”だけで十分です。


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