
📚 目次
- 個人情報保護方針とは?目的と重要性
- JIS Q 15001:2023が求める方針の4要件
- 方針策定後に必要な3つの運用ポイント
- 個人情報保護方針に含めるべき内容例
- 方針策定の実務ステップ
- 良い個人情報保護方針の3つの特徴
- ありがちなNG例と注意点
- まとめ:方針は企業の信頼宣言
【保存版】JIS Q 15001に基づく個人情報保護方針の作り方
Pマーク取得に必要な考え方と実践手順
個人情報を取り扱うすべての企業にとって、「個人情報保護方針」は信頼の礎です。
プライバシーマーク(Pマーク)を取得・維持する上でも、この方針は最も基本的な文書とされています。
この記事では、JIS Q 15001:2023の最新版規格に基づいて、方針策定の手順や注意点を実務レベルで解説します
1. 個人情報保護方針とは?目的と重要性
個人情報保護方針とは、
組織が「個人情報をどのように守り、扱うか」を明示した経営者の宣言文です。
JIS Q 15001では、トップマネジメントが自ら策定・承認し、組織全体で実践することが求められています。
方針は単なる形式的な文書ではなく、企業文化と信頼構築の基盤です。
2. JIS Q 15001:2023が求める方針の4要件
最新版のJIS Q 15001では、第5.2項で方針に含めるべき内容が明確に定められています。
ポイントを整理すると以下の4点です。
| 要件 | 内容 | 
|---|---|
| ① 組織の目的に適合している | 事業内容や規模、取り扱う個人情報の性質に合致していること | 
| ② 目的を設定する枠組みを示す | 個人情報保護の目的や方針の方向性を明確にする | 
| ③ 法令・規範の遵守 | 個人情報保護法や関連ガイドラインを遵守する旨を明示する | 
| ④ 継続的改善の意思 | PMS(個人情報保護マネジメントシステム)の改善に努める姿勢を示す | 
これらを含むことで、審査に耐えうる方針文となります。
3. 方針策定後に必要な3つの運用ポイント
方針を策定した後は、実際に運用されていることが重要です。
JISでは、次の3つの運用を明確に求めています。
- 文書化して記録する
 PMS文書の一部として管理し、改訂履歴を残す。
- 全従業員に周知する
 教育や掲示、イントラネットでの共有などを行う。
- 社外にも公開する
 Webサイトやパンフレットで一般に入手可能にしておく。
「作成しただけ」では不十分。公開・周知・維持までがPマーク対応です。
4. 個人情報保護方針に含めるべき内容例
実際の方針文では、以下の内容を盛り込むのが望ましいとされています。
- 個人情報の取得・利用・提供に関する基本方針
- 法令・ガイドライン遵守の宣言
- **安全管理措置(セキュリティ対策)**の基本的考え方
- 苦情・相談対応体制の明示
- 継続的改善への取り組み姿勢
文面は「専門的すぎず、一般の人にもわかる言葉」でまとめることがポイントです。
5. 方針策定の実務ステップ
初めて策定する場合は、次の順序で進めると効率的です。
| ステップ | 内容 | 
|---|---|
| Step 1 | 自社が扱う個人情報の範囲・目的を整理する | 
| Step 2 | 法令遵守・安全対策・改善方針などを骨子化 | 
| Step 3 | トップマネジメントが承認・署名する | 
| Step 4 | 社内周知+社外公開(Webサイト等) | 
| Step 5 | 毎年のマネジメントレビューで見直す | 
6. 良い個人情報保護方針の3つの特徴
- 簡潔で覚えやすい
 → 長文よりも要点を押さえた短文が効果的。
- 自社の特徴が出ている
 → 他社コピーではなく、自社の業種・規模に合わせる。
- 実際の運用と整合している
 → 方針と運用ルールが一致していることが審査の鍵。
7. ありがちなNG例と注意点
- 他社の方針をそのままコピーしている
- 公開されていない、または古いまま放置
- 社員が方針を知らない
- 実際の運用が方針とずれている
これらはすべてPマーク審査での指摘対象になります。
特に「周知不足」「更新していない方針」は要注意です。
8. まとめ:方針は企業の信頼宣言
個人情報保護方針は、単なるPマークの要件ではなく、
**「お客様の信頼を得るための宣言」**です。
経営層が明確な意思を示し、全従業員がそれを実践することで、
組織全体の情報セキュリティレベルが自然と向上します。
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