「日常の点検」が「継続的改善」を生み、
結果的にお客様・取引先からの信頼につながります。
─ 日常のチェックが組織の信頼を守る「見える化」の第一歩 ─

目次
- 運用点検とは?難しく考えなくてOKな理由
- Pマークにおけるパフォーマンス評価の基本的な考え方
- 毎月実施する点検項目の具体例(チェックリスト付き)
- 運用点検の実施ポイントと改善のつなげ方
- 小規模事業者でも続けやすい点検運用のコツ
- まとめ:日常の点検を継続することが最大のセキュリティ対策
1.運用点検とは?難しく考えなくてOKな理由
Pマークの運用点検は、個人情報保護マネジメントシステム(PMS)がきちんと運用されているかを日常的に確認する活動です。
JIS Q 15001:2023の「9. パフォーマンス評価」に基づくものですが、
実際は「専門知識やツールがなくても実施できる基本確認」で十分です。
難しい分析や数値管理を求められるわけではなく、
“ちゃんとできているかを自分たちで見直す” というシンプルな活動です。
たとえば、以下のような観点で「できているか・できていないか」を毎月点検するだけでも、
Pマークのパフォーマンス評価として十分に機能します。
2.Pマークにおけるパフォーマンス評価の基本的な考え方
JIS Q 15001では、組織に対し以下のような要求があります。
組織は、PMSの有効性を確実にするため、
「監視」「測定」「分析」「評価」を行い、その結果を保持しなければならない。
つまり、評価の目的は「できていない箇所を責める」ことではなく、
改善点を見つけて安全レベルを維持・向上することです。
💡コンサルタント解説:
現場では「完璧に実施する」よりも、
「少しでも異常や改善点に気づくこと」が重要です。
この“気づき”が、漏えいやヒューマンエラーを未然に防ぐ最良の方法になります。
3.毎月実施する点検項目の具体例(チェックリスト付き)
以下は、実際に現場で使われる「運用点検チェックリスト」の例です。
このように、月ごとに○×で管理する形式で十分です。
| チェック項目 | 点検内容 | 判定(○△×) | コメント例 | 
|---|---|---|---|
| 入退室管理 | 前月分の「最初入室者・最終退室者管理表」が正しく記録されているか | ○ | 記録に抜けなし | 
| PC管理 | 一定時間でスクリーンセーバーが作動、または自動ログオフになっているか | ○ | 全端末設定済み | 
| 委託先管理 | 委託先の追加・変更時に、選定基準に沿って評価を実施しているか | △ | 1社のみ再評価保留中 | 
| 情報廃棄 | 個人情報を含む紙・媒体がシュレッダーで適切に廃棄されているか | ○ | 月末処理済み | 
| USB利用 | 外部記録媒体の使用が申請制で管理されているか | ○ | 管理簿に使用履歴あり | 
| 教育記録 | 社員教育・研修が年1回以上実施されているか | ○ | 実施済(10月) | 
| 苦情対応 | 苦情・問合せ対応記録が残っているか | ○ | 該当なし(0件) | 
📋 点検結果の記録例:
点検日:2025年10月5日
点検者:PMS管理責任者(総務部)
コメント:委託先評価の一部未実施。11月中に再評価を行う予定。
4.運用点検の実施ポイントと改善のつなげ方
点検は単なるチェックではなく、改善のきっかけ作りとして活用するのがポイントです。
✅ 実施のコツ
- 月1回・30分程度でOK
 無理に完璧を求めず、定期的に続けることが最も重要。
- 担当者がローテーションで実施
 部門ごとに視点を変えると、気づきが増えます。
- 「△」や「×」を放置しない
 軽微な不備でも、次回までに是正する計画を立てましょう。
- 点検記録を保存する
 Pマーク更新時、審査機関は「実施の証拠」を重視します。
5.小規模事業者でも続けやすい点検運用のコツ
JIS附属書では、組織の規模に応じた柔軟な運用が認められています。
そのため、従業員10名未満の企業では次のようなシンプル運用で問題ありません。
- チェック項目を「10項目以内」に絞る
- 紙やExcelで○×記録を残すだけでOK
- 月次で1回、または四半期ごとにまとめて点検
💬 コンサルタントのアドバイス:
「完璧を目指す運用」より、「続けられる運用」が評価されます。
継続こそがPマークの本質的な改善活動です。
6.まとめ:日常の点検を継続することが最大のセキュリティ対策
Pマークのパフォーマンス評価(運用点検)は、難しい手法を使う必要はありません。
自社の日常業務が安全に行われているかを“定期的に見直す”だけで十分です。
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